異動の希望を出しにくい組織です。苦手な上司経由で人事に伝えなくてはならず、その制度そのものに問題があると思っています。会社にルールの変更を希望したいのですがどんなルールが適切でしょうか。
上司経由では握りつぶされてしまう可能性があります。あるいは、「あくまで将来的な希望であって現状は現部署で頑張ると言ってます」など間違って伝わる可能性も。 本人の希望を拾い上げるためには、自己申告制度の中で異動希望欄、キャリアについての構想欄を設け、上長との面談とは別にその部分については必ず人事部員が面談し確認することにすべきです。
異動希望には、即時、1年から3年先、将来チャンスがあればというように時期と希望先を明記できると上長や人事部との面談でも説明しやすいでしょう。人事部では、上長の意向に拘らずに、ヒアリングのうえで適切に判断し必要であればできるだけ異動希望に沿うように対処すべきです。
異動希望者が多く出るようになれば上長も自分のマネジメントについていろいろ考えることでしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長