ストレスに弱い人はストレスについて無駄に深く考えるからのでは?という仮説を持っています。反対にストレスに強い人はそういうことを考えてないように見えます。この辺をヒントに面接でストレス耐性を見抜くことはできると思いますか?
ストレスが体に悪影響を及ぼすことは様々な研究から明らかです。ストレスが体に悪いと思っている人ほどストレスが体に悪影響を及ぼすという研究があり、大変興味深いと思いました。ストレスはそれほど体に悪くないと思っているほうが、ストレスの体に対する悪影響を軽減できるかもしれないのです。
ストレスに弱い人は自分をストレスに弱いと思っているのかもしれません。もし、そうだとしたら、面接で自分のストレス耐性について評価させ、その根拠について述べてもらうことでストレス耐性の評価はできるかもしれません。面接を使わずとも自己申告のパーソナリティ検査でストレス耐性を評価できます。
いずれにせよ、面接でもパーソナリティ検査でもストレス耐性の評価は可能です。難しいのはストレス耐性と入社後の職務成果の関係がはっきりしていないこと、ストレス耐性と入社後のメンタル不調との関係がはっきりしていないことなのです。
大事なことは、ストレス耐性を評価基準とする根拠を持つことなのです。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員