中途採用の手法で、リファレンスチェックを行う企業も出てきていると感じています。受け入れる会社としては、その方について、より理解することができる一方、応募者からすると、所属している組織に転職活動していることがバレてしまうと思います。このサービスについて、どう思いますか?
転職活動が一般的な欧米では、転職活動の際にリファレンスチェックを受けることは当たり前のことです。応募企業も推薦者リストを提出してもらい内定出しの前や内定後に第三者(推薦者)に応募者の仕事ぶりや人柄の確認を取ります。
履歴書等の情報から応募者の同意なしに勝手に所属先に連絡を取るようなことはしません。個人情報を勝手に使ったことになり問題となりますから。推薦人は上司の場合もあれば同僚、後輩の場合もあります。問い合わせが来るのを承知しているわけですから、応募者が経歴詐称のようなことをしていなければ、採用の合否に大きく影響するような対応はしないでしょう。
日本では、応募企業自らリファレンス先をみつけて直接確認する場合があるという人がいますが、応募者側とのトラブルを避ける意味でも同意を取る方が賢明です。
基本、応募者がリファレンスチェックを受けることに同意しているということです。昔の興信所を使ったような本人の知らないところで身上調査をするということではありません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長