退職者が相次いでいます。なぜ辞めたのかの情報収集に苦戦しています。どのような工夫をすると本人または現場から有効な情報が得られるでしょうか?
退職を申し出た人に対して理由を聞いてもまともな答えが得られるはずがありません。退職を考える前から話を聞き続けることが必要です。キャリア自律支援の一環として行われる1on1ミーティングが解決策です。全社員と定期的にキャリアについての対話する仕組みが必要です。上司が上手に対話を継続できれば、退職を検討しはじめるタイミングやその理由は把握できます。上司からの情報と本人からの情報を統合して原因を究明します。
これがうまくいく前提条件は、従業員が会社を信頼していること。本当に信頼されていれば情報収集に苦戦することはないでしょう。難しい問題です。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員