精神疾患による退職者が出ることを懸念しています。当社では繊細さを持つ人ほど業績がよいということが人材の分析ではっきりしました。プレッシャーに弱い人を採用してもいいでしょうか。
繊細さを持つこととプレッシャーに弱いことが同じであれば、プレッシャーに弱い人を採用すべきです。その理由は業績がよいことがはっきりしているからです。
プレッシャーに弱いから、精神疾患を発症するわけではありません。プレッシャーはあらゆる人にかかっており、プレッシャーによる緊張感が集中力を高め、良いパフォーマンスを生み出すこともあるのです。もちろん、プレッシャーが過度に継続してかかり、精神的身体的な不調となるストレス反応が出てしまった場合には医師による治療が必要です。ストレス反応が出てしまう前に、積極的にストレスコーピングを行う必要があります。
ストレスマネジメントに関するあらゆる施策を導入して、繊細さを持つ人が高いパフォーマンスを維持しながら、健康な状態でやりがいを持って仕事ができるよう環境を整えることが人事の仕事です。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員