社員に適性検査の結果をフィードバックしたがネガティブな反応がかなり多かった。そういうものなのかフィードバックが下手なのかの判断基準があれば教えてください。
フィードバックセッションの中でネガティブな反応が起こることは通常のことです。何ら問題はありません。しかし、フィードバックセッションの最初から最後まで一貫してネガティブな反応に終始したのだとしたら、これは問題です。
会社がおこなう施策自体を本人が受け入れていない場合は、フィードバックを中断して、しかるべき責任者が本人に対して納得できる説明を行うべきです。そうではなく、フィードバック内容、方法、環境などにネガティブな反応をしている場合は、フィードバック担当者が対処可能な問題です。フィードバックの時間や場所、本人の体調や状態なども考慮し、フィードバックを延期することも検討すべきです。日本語が苦手な人へのフィードバックであればフィードバック担当者を変更し、本人の希望する言語で行う必要もあります。もちろんフィードバックスキルや対人的な相性などもあるかもしれません。これらを含めてフィードバック担当者はフィードバックが本人にとっての利益となるよううまく運営する責任があります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員