最近、お金に関わる不正などのニュースが多く感じますが、人はお金をたくさん持ちすぎると変わってしまうのでしょうか。
変わる人もいますし、変わらない人もいます。
そもそも、どれだけの金額であれば「たくさんのお金の持ちすぎ」になるのでしょう。これも人によりますよね。
よく雑誌などに、高額の宝くじに当選して人生が大きく変わったという記事が出ていますが、よく読むとその人自身の行動や心持ちが変わったというよりは、その人の周りの人の扱いが大きく変わったという場合が多いようです。今まで便りもなかった遠くの縁戚から連絡が入った、友人関係から頼み事される機会が増えた、親子関係が微妙になったなどなどです。
つまり周りの人の接し方が変わったことによって本人の意識や行動が影響を受けるようになるということでしょう。お金が入ったことをつい自慢したい気持ちが先行して周りに撒き散らし、自ら自分の環境を変えてしまうこともあるかもしれません。
早くから自分で高い目標を掲げ、努力を重ね成功し資産を手に入れた人も多いと思いますが、そういう人ならば周りに踊らされることも少ないでしょう。
過ぎたるは猶及ばざるがごとし、何事も過ぎることはよくないです。身の程で。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長