特定の上司の部下で退職や休職が相次いでいる。明らかに組織に問題がありそうだが人事としてどのように対応すべきだろうか。
明らかにその上司あるいはその人のもとの組織(チーム)の雰囲気に問題がありそうですね。
人事が退職者に対して退職理由をヒアリングする場合もありますが、何かその上司に対するコメントが多く出ているのでしょうか。ただ、人事から直接的に「あなたのせいで退職者、休職者が相次いでいるようですね」とは言えないでしょう。上司のまわりの部下が上司の言動、態度に問題ありと感じていながら、上司だからと気をつかって許容するようなことになっていれば、上司だけの責任とも言えない可能性もあります。
まずは、退職理由や休職となった要因について上司から思い当たる点がないかヒアリングし、自覚がないようであれば、他の社員にも面談をして資料にまとめて、上司の担当役員や経営トップから改善を促す注意をしていただくのが一番です。
社員に対して自己申告制度や360度評価などを実施していれば、そうした指摘ポイントも整理しやすいはずです。
もちろん、あきらかにパワハラ、セクハラ等のハラスメントがあるようならしっかりとした対応が必要です。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長