OPQはどんな場面を想定して回答するかによって、大きく結果の出方が異なると考えています(学校生活で取る行動と、家庭内で取る行動スタイルが全く違うため)。
指定していないにもかかわらず、混同して回答した場合は、「一貫性に欠ける」回答になってしまうことに違和感を覚えます。この点について何か開発側の意図はあるのでしょうか?
想定されるケースは学校でも家庭でも仕事でもあるいは病院でも多少の違いはあります。たとえば質問の「簡単にリラックスできる」という項目に対して全てのシチュエーションを想定する人はほとんどいないと思います。
その人の経験において周囲と比較してどう感じているか、考えているかということを軸に近いか遠いかを選択していくことになります。いわゆる自己認識を軸に回答しているのです。
自己認識がある程度固まっている人は一貫性が高く出ますし、自己認識が曖昧であのときはこうだった、このときはこうだったかもしれないと回答が振れてしまうと一貫性に欠けてしまいます。
OPQについては原則仕事場面を想定して作られたものですが、日本語にローカライズする際に高校生、大学生でも違和感なく回答できるように調整されています。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役