コラム

続・人事部長からの質問

2023/04/05Q.3602

どの企業でも同じ問題を抱えているのかもしれませんが、当社の管理職は自身の成功体験を押しつけることが多く、上手にチームをコントロールできません。退職者、休職者が多くでてしまいます。eラーニングもその後のアンケートから効果が今ひとつです。管理職の能力向上は経験を積ませる以外、どういう方法が有効なのでしょうか?

人は誰でも自分の成功体験をもとにして話をするものです。管理職ともなれば部下に自分と同じように成功してもらいたいという気持ちから、成功体験の押しつけになりがちです。「どうして俺のようにできないのか」「こんな簡単なことが何故できないのか」。こうした気持ちが強くなれば、パワハラにつながる行為になり、退職者や休職者が出るという最悪の結果になります。

まずは、自分と部下(他人)は違う人間であり、同じ体験を押し付け自分と同じように動かすことなどできないのだと認識させ、そのような行為は止めるようにはっきりと告げるべきです。自己体験ではなく、むしろ自らがこれまで経験したことのないフィールドやアプローチ手法にチャレンジする姿勢を部下に見せることが管理職の勤めでありチームビルディングにもつながると伝えて下さい。

さらなる上級管理職になるためにもそうした姿勢が必要です。経営側からみて、現場での成功体験者幹部ばかりで能力的にも限界があると感じているのであれば、ハイポプログラムを導入するなどして将来の上級幹部候補に対してはあえて未経験の課題を経験させることです。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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