社員のパーソナリティ情報を取得し、人材データに基づく組織運営をしたいと思っています。社員の協力を仰ぎにくい社風なのですが、どう伝えたら協力してもらえるでしょうか。
社員の協力を仰ぎにくい社風となってしまったことに対して問題意識を持つべきです。
ご質問者様は、人材データに基づく組織運営をしたいのは人事部であり、そのためには社員の協力が必要不可欠と考えておられます。この考え方自体が誤りなのです。
人材データに基づく組織運営は人事部がやりたいことではなく、経営課題を解決するための方法の一つとして立案されたことです。そして、この施策は経営戦略を遂行するために合理的なものであり、社員に不利益をもたらすものではないはずです。むしろ社員により大きな利益をもたらす施策です。だとしたら、施策の趣旨を丁寧にわかりやすく説明すれば、彼らは喜んで協力するはずです。この施策が社員に不利益をもたらすものであるとしたら施策自体を見直す必要があります。
人事部がやりたいことに社員を協力させるのではありません。社員のニーズと会社のニーズを両立するタレントマネジメント施策を立案するのが人事部の仕事です。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員