持続的な社員の成長と能力向上を目指す中で、新卒採用時でのリスキル能力やアジリティの高い学生の見極め方法を教えてください。
まずはリスキル能力を定義しましょう。リスキル能力とは、新しい技能や知識を習得し、変化する職業環境に適応する能力のことです。この能力は、職場や業界が変化し、従来のスキルセットだけでは必要な仕事を遂行できなくなる場合に必要となります。
つぎにアジリティを定義しましょう。アジリティとは、迅速かつ柔軟に変化に適応する能力のことを指します。変化の激しい現代社会においてはますます重要性が高まっています。
この二つの能力を面接で評価する方法について述べます。
リスキル能力を測定するためには新しいスキルを獲得した経験について詳細にたずねます。単なる学習の経験でなく、自ら進んで学習しスキルを獲得した経験が重要です。目的意識や達成意欲を自ら作り出しているかどうかを確認してください。
アジリティを測定するためには、新しい環境や変化に素早く適応した経験について詳細にたずねます。変化に敏感であること、過去の成功体験にこだわらず柔軟であること、人と共同して問題に取り組むこと、ワーク、継続的に学習していることを確認してください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員