管理職に上がっても、今までとの役割変化に対応できず部下へのマネジメントを行えていない社員が多くいます。本人の行動変化に向け、人事としてどのようなフォローをしていけばよいでしょうか。
管理職に昇進した際に当然管理職研修を受けているはずですから、頭の中では「管理職とは、マネジメントとは」とわかっているはずなのですが、実際はこれまでの現場で優秀な人材だった自分の姿の延長線上を求められていると勘違いしているマネージャーが見受けられます。どうして部下が同じようにできないのかが理解できないのです。
当たり前ですが、部下は別の個人(人間)であり考え方も仕事の仕方も違います。
こうした管理職には、人事として部下の個性、能力に合わせて指導していくことから教え込んでいかないとマネジメントができないままで終わってしまいます。
マネジメントのためのタスク管理、コミュニケーションスキル、コーチングスキルといった知識向上のためのマネジメントトレーニングプログラムを実施して下さい。最近の1to1ミーティングのためにはフィードバックスキルも大切です。人事として社員に対してアセスメントを実施しその結果を活用してマネージヤーと部下のコミュニケーションを取ってもらう機会を設けるということはいかがでしょう。
マネージャーには、どのようにマネジメント力をつけていくかマネージャーとしてのキャリアパスを立てさせることも併せて実施して下さい。優れた先輩マネージャーをメンターとしてつけることも有効的です。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長