コラム

続・人事部長からの質問

2023/10/26Q.3741

面接で言っていたことと実際の行動がまるで違う人を採用してしまいました。やる気があります、興味があります、チャレンジします、~を目指しています、将来は~で働きたいです、などと入社前に嘘を並べる応募者をどうやって見極めればよいでしょうか?

面接で巧みに嘘をつかれたら見抜くことは不可能です。しかしながら、今回のご質問は嘘を見抜けないことが問題なのではありません。意欲や将来について述べた内容と実際の行動が異なることが問題なのです。これをご質問者様は応募者の嘘とおっしゃっているのです。人にはやりたくてもできないことがたくさんあります。やる気や興味があっても、チャレンジしたいと思っていても、行動に移せないことは誰にでもあります。目指したい将来の理想があっても理想を現実に変える方法がわからない人もたくさんいます。これらの人を嘘つきと言っているのです。なかには嘘つきが含まれていると思います。しかし、私には全員が嘘つきだと思えません。むしろ、高い理想と現実の自分のギャップをどうにか埋めたいともがく人に思えてならないのです。

面接の質問方法を変えることで改善できます。意欲や将来について質問することをやめて、今まで行動してきた事実について質問するのです。何を目指しているかを尋ねるのではなく、目指しているものに近づくためどのような努力をしたか、どのように困難を乗り越えたかを根掘り葉掘り聞くのです。希望や夢ではなくて、過去の事実を見つけることが目的です。

さらに踏み込んで改善する場合は、一緒に仕事をしてみてください。インターンシップの導入が解決策となります。やりたいことより、やった事実。やった事実より、目の前でできたことを優先して評価してください。

清田 茂

このコラムの担当者

清田 茂

日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員

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