回答者の方から見るZ世代社員の印象はそのほかの世代の社員と違いはありますか。
Z世代とは、1996年から2012年生まれの世代、おおむね1990年代終盤から2010年代序盤までに生まれた世代をいうようです。その特徴は、デジタルネイティブ育ちな一方でPCスキルはそれほどでもない、自己表現欲が強く、コスパ、タイパ意識が強いということでしょう。これらは、もっぱらスマートフォン、ソーシャルメディアに囲まれ日常的に使いこなしてる世代の特徴ともいえます。
すでにZ世代が社員になっており、それまでの世代とは違うと感じることがありましたが、特にZ世代の真ん中の層で、かつコロナ禍を経て入社してきた社員は明らかに印象が違います。
学生時代からオンライン授業が当たり前で、会社の働き方でもテレワークがあたり前という感覚をもっています。また就活中の情報収集もネットやSNSでつながった人同士の情報交換が主体で、実際に会社に訪問したことなしに内定、入社決定というケースもよくあるようです。インターンシップに参加しながら、入社前に接するのは一部の人事担当者や先輩社員だけで、その会社で仕事するイメージが薄く入社後のギャップが生じやすくなっています。
もちろん世代論は、すべての人に当てはまるわけではありませんが、しばらくはZ+コロナ禍世代に対して、こちら側もコミュニケーションの取り方に気を付ける必要があるのではないでしょうか。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長