時代遅れだと思い手書きESをやめることになりましたが、個人的にはいろんなESが見られる面白さがあると感じています。学生はどのように感じているのでしょうか。
学生の本音では、手書きエントリーシート(ES)のある企業は、応募のハードルが高い会社、面倒な会社というイメージしかないでしょう。どこまで読み込んでくれているのかわからないだけに、本当の自分を評価してくれている、自分の良い点をしっかりと受けとめて選考してくれている会社と感じているかどうかは微妙なところです。
複数の会社にESを出す場合は、特別なテーマでなければ主要な部分はコピペに近いものでしょうし、A社ではESが通り、B社では落とされるというケースも多いと聞きます。
面接で、改めてESの内容について聞かれたり、フィードバック的なものがあってはじめて、ESってしっかり読まれているものだなと感じるものだと思います。
各企業のES内容については、就活関連のSNSやサイトですぐに情報が飛び交います。御社が少しでも学生の個性、能力を感じ取りたいと工夫しても、対策されてしまうこともあり残念ですね。手書きだからこそ、自分の個性を表現できると考える学生もいます。手書きESとデジタルのESとを組み合わせてみるのも面白いかもしれません。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長