大谷翔平選手の通訳が捕まりました。テレビ越しによい人だと思い込んでいた私も含めて大勢の人がまんまと騙されました。まさかあんな大金を盗むとは。採用時に犯罪に手を染めるような人を見分けられるのでしょうか?方法があれば教えてください。
犯罪に手を染める人を見分けたいという気持ちはよくわかります。小売業においては、ロスの約10%が従業員の不正によるものという調査もあるようです。
しかしながら罪を犯していない人の罪を犯す可能性を予測することは、そのまま採用差別につながります。仮に罪を犯す可能性が予測できたとして、その可能性が高いと判断された人を採用する会社はありません。その方は罪を犯したことが無いにもかかわらず、その可能性が高いという予測だけですべての企業から、社会から疎外されてしまうのです。
こんなことがあっていいわけがありません。
実際に採用選考で犯罪のポテンシャルを見分けることは困難です。犯罪に手を染める人にはその誘因が必ず存在します。会社として従業員が犯罪に手を染める誘因として働くものをあらゆる点から排除し、不正抑止効果を高める活動をしていくべきと考えます。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員