女性の活躍を推進していきたいという方針がありますが、面接での評価は男性のほうが高くなる傾向にあります。役員クラスの偏見を払拭するにはどのような対策が必要でしょうか。
面接官がほとんど男性なのではないですか。採用担当者はもちろん、面接官、役員クラスまで全社でジェンダー・バイアスに関する意識改革の重要性を理解させることが必要です。
トレーニングやワークショップを通じて客観的な評価を行うための面接スキルを身に着けさせましょう。候補者の性別や外見に左右されない面接を行えるように質問内容も改善して下さい。現状では少ないかもしれませんが、リーダーシップを発揮している女性社員、幹部もいらっしゃるでしょうから面接に積極的に参加させて下さい。
こうした会社では、面接での評価バイアスだけでなく、組織文化としてジェンダー平等が定着しておらずあらゆる場面でそれを感じられるはずです。
女性が活躍できる環境を整え、多様性を尊重する組織文化を醸成して下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長