毎年地方の僻地に配属する人をどう選ぶかに悩みます。なるべく明るく、ヴァイタリティがある人を選んでいるのですが何か良い基準はありますでしょうか。
一般的に「僻地」というと、交通条件及び自然的、経済的、社会的条件に恵まれない山間地、離島等の医療の確保が困難な地域を指します。こうした山間部や離島をイメージしてよいのでしょうか。
厳しい環境の地といえますので、ヴァイタリティがあり前向きで明るい性格の人が適切だと思いますが、こうした環境に柔軟に対応できるかどうかも重要です。これまでの経験から新しい環境や厳しい状況に対する柔軟性を確認して下さい。精神的なタフさやストレスに対する耐性も重要です。
また、他の人からの情報が少ない環境と考えると自分で問題を解決し、自律的に行動できるかどうかも重要です。僻地独特のコミュニケーションのあり方に対しても順応でき、関係構築ができるコミュニケーションスキルがあるでしょうか。
逆に、僻地だからこそ、本部(本社)や他のチームとのコミュニケーションが大切です。いまはリモートワークも当たり前になっていますから、これまでのリモートワークやテレワークでの仕事ぶりも参考になるでしょう。
こうした点は、パーソナリティ検査を実施し確認することができますが、合わせて事前にトレーニングを提供し適応をサポートし、さらに可能であれば僻地の配属先に現地での経験が豊富な社員をメンターとしてあてることで、安心して赴くことができるようにしてあげて下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長