営業でお客様との雑談が苦手です。雑談で場を暖めるコツを教えてください。
最近の営業ノウハウ本には、「雑談は本来の営業行為ではなく、時間の無駄。アイスブレイクは必要だが、雑談は不要。」と書かれていたりします。そうは言っても営業先と良好な関係を築くまでは雑談でもいいから盛り上がりたいものでしょう。雑談ネタを新聞記事や相手に合わせるつもりで先方の事業、商品の話にしようと考えるから詰まってしまうのではありませんか。コツというかネタの材料はいくらでもあります。自分の会社から訪問先に行くまでの間の出来事、なんでもネタにできますよ。天気がいいとか悪いとか、電車が混んでいたとかいないとか、駅で転んだとか。一番簡単なのは、先方のオフィスに入ってから応接室に通されて待っている間に目にしたことを「質問材料」にすることです。受付のデザインが工夫されていますがどなたのアイデアですかとか、あの「ノー残業デー」のポスターは効果ありますかとか何でもいいんです。「質問」して下さい。相手の答えがそのまま雑談につながります。
あなたは「雑談」が苦手ではなく、何事にも幅広く興味を持って接することが苦手なのではありませんか。でもそれでは人相手の「営業」もうまくいきませんよ。改善努力を。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長