現在の管理職が団塊世代で、近いうちに定年退職を迎え一気にポストが空きます。これまでは玉つきで年功で管理職を選定してきましたが、ポストが空きすぎてそれでは対応できなくなりそうです。若手から選定していく必要があるのですが、どのような基準で選定するのがよいか、若手のうちから講じておいた方がよい教育があれば教えてほしい。
状況からは、これまでは年功序列型だったように思えます。
一気にポストが空き、若手から選抜する必要が出てきたわけですから、ここは思い切って年功序列型から脱却しましょう。
経営層とも話し合い、今後のリーダーシップをどのような人材に任せていくべきか検討し、そのうえで選定基準を設定し直しましょう。ポスト配置も見直しを。
これからは、問題解決能力が高く、組織全体の中で多様な人材、チームとコミュニケーションが取れるかどうかがリーダーのポイントになるのではないでしょうか。
年齢で判断せず、若手の中からそうした管理職を生み出すには、リーダーシップ研修やマネジメントスキル獲得のためのプログラムを早期から実施していくことが必要です。
もちろん、若手ですからこうした学びがあっても、実務では課題に直面することも多いはずです。経験豊富な管理職が若手を指導し、実務の中で育成していくことも有益です。
温かく見守りながら指導してあげて下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長