人材要件を社内で作成できるようになるために、人事担当者が身につけておく必要があるスキルがあれば教えて下さい。
人材要件を社内で作るためには以下のプロセスを経る必要があります。
- 人材要件の必要性をステークホルダーと合意する
- 人材要件の作成計画を立案する
- 必要なリソースを確保する
- 情報収集を行う(アンケート、インタビュー等)
- 得られた情報を分析、検討する
- 人材要件を書く
- 人材要件とその作成経緯を説明するための資料を作る
- ステークホルダーに人材要件を承認してもらう
- 必要な人が人材要件を活用しやすい環境を整備する
- 人材要件の効果を測定し、改善のためのモニタリングを行う
以上のプロセスが人材要件定義に必要なプロセスです。
必要なスキルは膨大にありますので、最重要なものだけを3つお伝えします。
- 交渉のスキル
人材要件定義はステークホルダーの合意を得ないことには始まりません。交渉し、説得するスキルが必要です。 - プロジェクトマネジメントのスキル
人材要件定義は他の仕事と同様にプロジェクトを組んで行う必要がある仕事です。 - 職務分析とコンピテンシーモデリングのスキル
人材要件の実務は職務分析とコンピテンシーモデリングのスキルを使って行います。汎用的なスキルではありませんので、外部の専門機関を使うことが多いですが、社内で作るのであればこのスキルの獲得は必須です。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員
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