技術系職種で理系学生を採用しているのですが、母集団の形成に苦戦しております。選考を10月頃にスタートしているので時期は遅くないと思うのですが、理系学生の母集団を集めるコツなどありますでしょうか。
4つのアプローチ方法をご提案します。いずれの方法も効率的に行うことが難しく業務量が増大します。覚悟して挑んでください。
・研究室へのアプローチ
ターゲットとなる研究室を定め、すべての研究室に訪問し、教授との良好な関係を構築してください。社内にOB/OGがいる場合はその方を通じて教授にアポを取ります。アポを取る際に、単に企業説明を依頼するのではなく、「技術系の〇〇分野で研究の社会実装を考えていて、先生の専門と接点がありそうなので、意見を伺えませんか?」という形でアプローチします。教授の信頼を得ることが肝要です。
・OB/OG社員による卒業生ネットワークの活用
理系出身の現職社員に母校研究室でのOB/OG活動を依頼し、研究室で説明会や座談会をやってもらいます。学生に具体的なキャリアパスを提示して、自社での仕事は研究の延長線上にあるという印象を作ることができれば成功です。就活に積極的ではない理系学生に対してはキャリア相談という切り口でアプローチしてもらいます。
・リサーチインターンシップ、技術体験プログラムの活用
ターゲットとなる学生を意識したリサーチインターンシップや技術体験プログラムを開催します。自社でどのような研究ができるのかを実感してもらう機会を作ります。就職活動として行うのではなく、研究をいかに社会に実装していくかを体験してもらうことが重要です。
・理系特化のオファー型求人サービスの活用
具体的な理系オファー型のサービス名は控えますが、複数のサービスがありますので、調べてみてください。オファーメール文面は定型を使うのではなく、相手にあわせて1通ずつ手作りすることがコツです。研究内容や経歴に触れると読まれる確率が高まります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員