ノー残業デーは6時以降電話が繋がらなくなるが、社内には多くの社員が残っている。形骸化してしまっていることへの対応方法は?
残念ですが、ルールや決まり事が形骸化した場合はもはや修復不可能です。根本的な荒療治が必要です。「残業時間の短縮」や「ノー残業」はどの会社でも頭を痛めている問題で、特定の時間になると消灯してしまうとかPCを使えないようにするとか工夫?している会社もあるそうですが、人事課で消して回ってもすぐ現場で点けて回りイタチゴッコという笑い話もあります。御社では、6時以降電話がつながらなくなるとのことですが、営業部門では携帯電話を連絡ツールにしている場合が多いです。会社の固定電話を使わなくても携帯とPCがあれば業務ができます。多分、先輩社員が率先してそういう抜け道を使うので部署全体がルール無視になっているのではないでしょうか。
本来「残業ゼロ」になれば、人件費コスト面では会社にとって、また肉体的、精神的負担面からいって社員にとってと双方良いことのはずですが、日本の会社は何故そうならないのでしょう。成果主義の歪みでしょうか。
もしかして、残業する人が一生懸命仕事をする人として評価されていませんか?
そうなら、一定の時間に全員一斉に退社させるか、トップからの「一定量より残業の多い人はマイナス評価」宣言しかないかも。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長