若手社員の一部は仕事にやりがいを感じないと嘆いています。何度ミーティングしても嘆く人のやりがいが分かりません。いつの時代もこういったことはあったのでしょうが、どのように対応すればよいのでしょうか?
時代を問わず、自分の仕事にやりがいを感じられない人はいます。若手か中堅かも関係ありませんし、相手がやりがいを感じているかをこちらが判断するのは難しいことです。
特にいまの若者はやりがいを求める傾向が強く、自分が納得しないと仕事を続けられないという意識があるのではないでしょうか。
何度ミーティングしてもわかりませんとお書きですが、まずはお互いに「自分にとってのやりがいとは」を整理して具体的に言語化してみてはいかがでしょう。自分はなぜやりがいが感じられないのか、やりがいを感じている人に対して自分はどんな違和感を持っているのか、話し合ってみて下さい。自分の仕事が会社の中でどのような役割を果たしているのかわからない、自分の仕事がどのように評価されているかわからないということであれば、こうした話し合いを通じて本人がもっている仕事への価値観が見えてくるでしょう。
「やりがい」は最初から決まっているものでも見えているものでもなく、自分の成長と他人との関わり合いの中で見えてくるものではということを伝えて下さい。会社の中での自己理解研修やキャリア面談など、自分を見つめなおす機会を有効活用できるようにアドバイスしてあげて下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長