社内で在籍社員をタイプ分けして人事施策に生かそうという声があがっているのですが、タイプ分けが何の役に立つのかさっぱりわかりません。
在籍社員をタイプ分けすることとは、すなわち在籍社員を分析すること。在籍社員を分けて構成要素や性質を明らかにすることなのです。
適材適所の配置、能力開発やキャリア開発の促進などに使えます。
例えば、若手の従業員を管理職タイプと専門職タイプに分け、それぞれの将来を踏まえた職務経験や教育を施したり、管理職を変革型リーダータイプと執行型マネジャータイプに分け、それぞれに適したマネジャーポストを任せたり、といった使い方をします。
ただしあくまで組織の生産性向上と働く個人の福祉向上に資する活用が求められます。タイプ分けによりラベルを張り、従業員の可能性を狭めてしまうような使い方は絶対に避けなくてはいけません。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員