採用に関わる人物(面接官やリクルーター)を、社内でどのように選ぶべきでしょうか。業務をよく理解している、学生への意欲形成が期待できるなど、様々な要素があるかと思いますが、御社の基準があれば教えてください。
面接官やリクルーターなど採用に関して学生と接触する人を選ぶ場合は、企業の採用方針や人材戦略によっても異なりますが、考え方の基本は「学生側がどのような面接官やリクルーターであれば好感を持つか」という視点に立つことです。
必要な人材を見極めるためには、採用する職種や業務内容を正しく理解していることは当然ですし、後輩、部下を指導してきた経験が必要なことももちろんですが、採用活動はそれだけではありません。応募者に対して自社の魅力を伝え、入社意欲を向上させることができるスキルを持つ人であることが重要です。
また応募者が深く知り得ないような企業の価値観・組織文化を伝えられることも大切です。
特にリクルーターには、学生・応募者との距離感を適切に保ちながら自社の魅力を伝えるコミュニケーション力、プレゼンテーション力があり、熱意と誠意をもって学生と接することができるという要素が重要です。
当社ではこうした点から、入社後のメンターとしての役割を担えるような社員にお願いしています。
もちろん適性がある社員であっても、面接時や接触機会では注意すべき点が多くあります。会社として、面接官トレーニング、リクルータートレーニングを実施し、面接スキルの伝達、コンプライアンス上の守るべき事項の確認などもきちんと行って下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長