タレントマネジメント施策におけるアセスメント活用の最新トレンドや企業の関心の変化について、どのように感じていらっしゃいますか?
タレントマネジメントの領域で、今最も注目されているのはサクセッションプランです。多くの企業が今まさに組織的なサクセッションプランを始めています。
人的資本の開示も一つのきっかけになっていますが、本質的には多くの日本企業が「従来の社長選抜方法では現在のビジネス環境をリードする社長を見出すことができない」という判断を下したということです。社長の言動によって会社が崩壊していくケースを目の当たりにすれば、このような危機感を持つのも当然です。
社長の後継者を選ぶにあたって、第三者による客観的なアセスメントを実施する企業は急激に増加しています。また、従来はトップの選抜で主に用いられるアセスメントは面接のみでした。今は違います。オンラインによる認知能力、パーソナリティ、モチベーションリソースの検査が用いられ、世界中の経営幹部との比較によってグローバル基準での評価がなされます。その結果には人の主観は一切含まれません。
客観的でグローバル基準を用いた評価が意思決定に用いられることは、確実に日本のリーダーのレベルアップにつながっています。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員