福利厚生を充実させることが従業員のエンゲージメントにつながると考えているのですが、一方で福利厚生目当てで採用面接に来られるのも複雑な気持ちを抱きます。福利厚生を充実させることで、自社の仕事に興味を持った人物が採用に来なくなってしまうのではないかと不安です。実際どうなのでしょうか。
福利厚生目当ての応募者ばかり増えても問題という不安ですね。わかります。ただ実際のところは、充実した福利厚生が応募者を増やすひとつの要因にはなっても、質が大きく変わることはありません。仕事内容に興味がある人が「福利厚生が悪いから」とマイナス材料にする可能性はありますが、良いから入社を決めるという決定材料にすることもありません。
やはり応募者の動機付けには、仕事内容、入社後のキャリアイメージ、社内の雰囲気、組織文化が大事なのではないでしょうか。
会社として、福利厚生を充実させ、不安感をなくすことを考えることは当然です。逆に、面接で福利厚生だけに関心がある応募者を見極めることにも注力して下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長