言い訳やネガティブなリアクションしかなく、同期と比べても今ひとつ伸びない若手がいます。どうやって指導していくのが良いでしょうか?
「言い訳やネガティブなリアクション」が目につく人は、自己防衛意識が強いタイプが多いです。
指導の内容を理解できないわけではないですが、最初にこうして防衛線を引こうとします。そこには、いままで褒められた経験が少ないとか、自分が他の人に比べて劣っていると感じてしまっているケースもあります。
ただそうした意識のために同期と比べて伸び悩んでしまっているのか、能力の問題など別の要因もあるのかを見極めることが必要になります。
まずは指導する際に、「何故できないのか」「他の人と比べてここがまずい」というように否定から入らないようにすることです。むしろできた点、評価できる点を挙げたうえで、さらにここを改善できればもっとよくなるよと指導すると良いでしょう。
これまでの成功体験が少なく、自信のなさからネガティブ発言が多くなる場合もあります。小さな成果でも、難易度の低い課題でもいいです。できた、評価されたという感覚を持たせていきます。
他人との比較ではなく、個人として評価し、ともに成長を感じていきたいからねと伝えていきましょう。指導する側にはかなり忍耐が必要になりますが、成長スピードは個々人で差があります。
見守ってあげて下さい。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長