20年後の景気と新卒採用について、日本ではどうなっていると思いますか。
20年後の日本の景気の前提となる世界情勢がどう変わっているのか想像できません。
予測不能とお答えしたいところですが、現在の延長線上でのシナリオを予想してみます。
人口・労働力は減少が進み、少子高齢化も進みます。産業構造の転換、技術力の進歩、AI・デジタル化の進展でそれをカバーし生産性を向上できるかにかかっていますが、グローバル化の波の中で、常に不安定要素が存在し、景気は引き続き厳しいものになるのではないでしょうか。実質成長率が少しでもプラスを維持できれば御の字というところでしょう。
当然新卒採用についても、現在のような主要な人材供給ルートとして維持されているかどうかはわかりません。徹底した即戦力人材へのニーズが高まれば、中途採用が主体になる可能性も高く、新卒採用もジョブ型採用となりインターンシップによる実力・適性の測定が前提になる可能性があります。
今以上に早期から優秀人材と接点を持つ流れになり、スキル重視の採用となります。
当然採用手法もAI・デジタルツールを活用したものになり、効率的かつ精度が高い採用プロセスが実現されていると予想しますが、企業にとって採用環境はより厳しいものになっているはずです。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長