人間関係が悪い職場に勤めてイライラが抑えきれなくなっています。 自分優先で、思い通りにいかないと感情的になる人がいます。 恩着せがましくお節介な人もいて、顔を合わせたくありません。この人間関係をリセットするために転職するのはありでしょうか。
転職は選択肢の一つですが、決める前に1ヶ月だけ視点を変える実験をしてみてください。
人間関係が悪い相手に対して、「この人たちは良い人だ」とまで思い込む必要はありません。ただ、好意的に接してみることは有効です。
人間関係は鏡のようなものです。こちらが嫌悪感を持って接すれば、相手も同様に反応し、距離と軋轢が広がります。逆にこちらが柔らかい姿勢で接すれば、相手の態度が変化する余地が生まれます。たとえ相手が変わらなくても、周囲はあなたの誠実な態度を認識し、自然と味方が増える。これは組織内の信頼構築において極めて重要な資産です。
人間関係はどこへ行っても完璧になることはありません。転職によって環境は変えられても、人間関係そのものを改善する力が身についていなければ、同じ問題を繰り返します。むしろ、環境を変える力を持つ方が、その後のキャリアの安定性と自由度は大きくなります。
このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役