適性検査は複数ありますが、結局どれも変わりないような気がします。コスト面でしか比較していないのですが、他に比べるポイントはあるのですか。
どうしてどれも変わりないようにお感じになるかをご説明します。
風邪をひいたので薬局で風邪薬(大衆薬)を購入し飲みました。症状に変化がないので、薬局で別の風邪薬(大衆薬)を購入して飲みました。それでも症状に変化がないので、病院に行き医師の診察を受け、薬を処方してもらいました。今度の薬は効きました。この患者さんは言いました。「大衆薬は結局どれも変わりがないような気がします。」
適性テストは薬と同じです。効き目のあるテストほど副作用がありますので、取扱いのための専門訓練が必要です。今までご利用になられたテストには専門トレーニングが用意されていましたか?そのトレーニングを受講されましたか?
ご質問のコスト以外の比較ポイントには、妥当性と使い勝手があります。
妥当性は予測力と思ってください。投資効果を決めますので最も大事です。現有社員にテストを実施し、職務評価とテストの各因子得点との相関を調べてください。相関が強いテストほど妥当性のあるテストと言えます。
使い勝手は、採用実務の効率化に影響します。テストの時間、受検形態(WEBか紙か)、実施説明、受検後診断にかかる時間、診断結果帳票、データベースとの連携等、実務に関わる部分を確認し、便利なものを選択してください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員