組織に合うかどうか、能力があるかどうか、どちらを優先して評価するべきでしょうか。
成果さえ出していれば一匹オオカミでも良しとするか多少能力的には劣っても組織(チーム)の和を乱さない人を良しとするか、と同じことでしょうか。
長期的にみれば、組織適性があっても期待しうる成果を出すための能力が欠けていれば組織のお荷物になりかねません。逆に、能力があり成果に結びついていても組織適性がなければ、その成果は短命に終わり組織から離反していくことになります。
どちらかを絶対的に優先して評価すべきかという考えではなく、お互いをうまく融合させ成果に結び付け、その時点で望ましい成果を実現できる方策を見つけ出すように努力すべきでしょう。チーム力が弱っている場合でも、ある時は一匹オオカミの道を切り開く生命力の強さが大事な時と、チーム全体の和で守りを固める必要がある時とがあります。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長