当社は一般消費者に知名度の高い企業なので、記念受検の応募者が多く、選考の効率が悪いです。アセスメントツールを使って応募者のセルフスクリーニングを促す方法があればお教えください。
セルフスクリーニングは、応募者が自ら応募をとりやめることです。こちらの採りたい人はエントリーするが、採りたくない人はエントリーをしない状態を作る必要があります。また、採りたくない人が顧客であることも多いでしょうから、決してブランドイメージを落とすようなことは出来ません。好かれながらも諦めてもらう点が難しいところです。よい会社だけど、自分が入る会社ではないという印象を如何に作ることができるかがポイントとなります。
一般的には、エントリー段階で量の多い課題(作文、論文等)を課すことによりエントリー数を減らす方法がとられます。今回はアセスメントツールを使ってセルフスクリーニングする方法とのことですが、もしアセスメントツールを使うことが出来るのであれば、セルフスクリーニングではなく、採用者の立場でスクリーニングをするほうが合理的です。不合格者に好印象を与えるためには、不合格者全員に、応募してくれたことへの感謝の意、選考基準、厳正な採用をしたこと、今後の就職活動への激励を手書きの手紙で送ってください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員