事務的な仕事の一部が海外にアウトソーシングされる事が多くなっていると聞きます。人事、特に日本における新卒採用の仕事が海外にアウトソーシングされる事はあるのでしょうか。
すでに企業が効率的な業務運営とコスト削減を図るため、外注化可能な事務業務をできるだけアウトソーシング化する方向で進んでいますが、クラウドによる高度ネットーワーク化と企業活動のグローバル化を考えればその領域はどんどん広がっていくでしょう。生産、組み立て工程やソフト開発が海外拠点に外注されることは当たり前ですがその範囲が会社の本部的な事務部門でも広がってきておりデータ管理の単純なオペレーション業務はもちろん、人事管理や給与計算など採用から退職までのHR系の管理システムを一括して海外にアウトソーシングしてしまう訳です。
新卒採用でも、応募者のデータベース管理やWEB検査などネットーワーク上で対応できるものは海外へのアウトソーシングは行われているかもしれませんが、新卒採用の業務をすべて海外にアウトソーシングしているという例はまだ聞いたことがありません。現状のように会社説明会、面接は実会場で実施していくというのであれば、海外にアウトソーシングというのはコスト的な面も含め難しいのではないでしょうか。
しかし将来は、会社説明会から選考受付、選考過程まで全てをネット上で行う企業が出てくる可能がありますね。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長