戦力化のスピードを採用時に見極めるには、どのような方法が効果的でしょうか。
採用時の見極め方ももちろん重要ですが、それ以上に重要なことがあります。
採用選考段階で従事する職務と配属する環境を定めておくことです。キャリア採用であれば当たり前のことですね。新卒採用において配属先未定のままで一括大量採用をする方針を変えることができないのであれば、戦力化スピードは選考よりも現場の教育に強く依存します。
事前に職務と職場を決められる場合は、その職務に従事している高業績者の特徴を調べ、職務適性と職場適性を定義します。それらを基準として徹底的に適性評価選考を実施してください。ポイントは定義された適性以外を評価対象としないことです。バランスよりも、特定のコンピテンシーを重視すると特定の職務において立ち上がりの早い人材を採用しやすくなります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員