何を指摘しても言い訳や屁理屈ばかりが出てくる人(若手)が居る。褒めても伸びるわけでもなく扱いに困っている。どう対応すれば育成が出来るか教えてください。
居ますね、こういうタイプ。これは、自分を守ろうという防御本能が非常に強く、彼に(彼女に)、言い訳や屁理屈を言わせるのです。「褒めても伸びるわけでもなく」とお書きですが、こういうタイプの人は、普通に褒めても、自分が褒められていると受け取れないのです。こういう方法はいかがでしょうか。指摘は後回しにして、徹底的に本人を褒めちぎるのです。それも皆の前で、例えば、朝会で前に出てもらって表彰するとか。「ああ、自分では大したことではないと思っていたけど、こんなことでも褒められるんだ、うれしいな」と素直に感じ始めればしめたものです。指摘は、その後に。
ただ褒める場合にも、他の人と比較したもの言いでは、よくも悪くも必ず一言が出ます。「別に~」、「たまたま他の人が悪かっただけですよ」云々。
幼児を褒め育てるような気持ちで、絶対的に褒めてあげて下さい。根気が要りますけどね。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長