コラム

続・人事部長からの質問

2010/09/22Q.560

大学卒業後3年程度は「新卒」と同様に扱うという意見について、どう思われますか?

景気低迷期の就職超氷河期の中で、「新卒」での就職に失敗するとその後のキャリア形成が厳しいということで、このような措置が言われていますが、根本的な解決策にはならないと考えます。日本の企業全体が活性化し採用数の増加がなければ、単にその年ごとに仕事を求める若者の数を繰り延べして増やしているだけで、競争がより激しくなっていくだけです。大学進学率が5割を越え「大卒」の肩書きが当たり前の時代に、企業側も大学で学んだことが仕事に生きるとはそれほど考えていません。職歴なしの期限延長では3年前にいくつかの就職試験に落ちたであろう既卒者より卒業見込みの学生の方が企業側には新鮮で良く見えてしまう危険も残ります。

日本の雇用契約が新卒、中途ともジョブ・ディスクリプション(職務記述書)に近い考え方で行われるように変っていかないと、解決の道は遠いと考えます。

奈良 学

このコラムの担当者

奈良 学

日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長

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