「グローバル人材」とはどんな人材ですか?
文部科学省と経済産業省が主催する「産学人材育成パートナーシップ グローバル人材育成委員会」の報告書では以下のように書かれています。
グローバル化が進展している世界の中で、
- 主体的に物事を考え、
- 多様なバックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝え、
- 文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗り越えて、
- 相手の立場に立って互いを理解し、
- 更にはそうした差異からそれぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、
- 新しい価値を生み出すことができる人材
先般、shlグループCEOのデイビッド・リー氏にグローバル人材とはどのような人材かと尋ねてみましたところ、自国であるか海外であるかによって活躍する人材に大きな差異はない。あくまでもどのような職務・環境であるかによって求められる要件が規定されるとの返答が帰ってきました。 私は職務に求められるコンピテンシー以外に2つの重要な要素があると考えています。
異文化適応性と外国語によるコミュニケーション力です。異文化適応性は、文化によって考え方や行動様式が異なることを察する能力とそれに自分の行動を合わせようとする心構えです。外国語によるコミュニケーション力は、ビジネスの場面では英語が主体になりますが、外国語の学習能力と非言語情報から感情を読み取る感情知能が影響します。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員