新卒採用において、通常の採用と縁故採用をしております。
縁故採用の注意点(通常入社の方への影響等)があれば教えてください。
原則は、通常入社の採用基準と比較して著しく能力差のある方は、縁故といえども採用しないことです。縁故入社者が能力が劣り成果も上がらないのにその後、縁故評価(こんな言い方はないかもしれませんが)で常に甘い評価がつくのであれば、一般社員には悪い影響しか与えません。あくまで入社の段階では縁故であっても、入社後は通常入社組と伍して仕事ができる人を採用して下さい。それならば、縁故の意義、例えば縁(ネットワーク)を生かした新規営業などプラスになるはずです。育成、評価という点では、採用責任者は縁故入社を知っていても、配属先の上長や同期がその点を知らないで仕事をした方が良いかもしれませんが、大体の場合は縁故情報はそのうち社内に広がるものです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長