商社を中心とした新卒採用を夏まで遅らせることについて貴社としての見解をお聞かせください。
当社としては採用がどのシーズンになろうがあまり関係ありません。
人と仕事、人と仕事のマッチングを測定するのに季節は関係無いからです。
個人的には商社さんは人気があるから強気に出られると思うくらいで、おそらく足並みは揃わないでしょう。
新卒採用は優秀層を如何に早く確保できるかの勝負であり優秀層は一握りです。
まして人気の商社さんと同じタイミングで選考をすれば面接とかち合うだけでも選考そのものを辞退する可能性があるためリスクが高まります。よって選考を前にスライドする企業が少しずつ出て結果的に選考は早まり現状に収まるのではないかと考えています。
新卒を優遇する日本の社会において就職活動で勉強がおろそかになるという理由などそもそも成立しません。むしろ就職というものを大学1年目から強く意識させることと企業が大学の成績を重視することなどを方針に掲げた方が大学生の学力向上のアプローチになるのではないかと自分は考えています。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役