変革型人材を採用する方法を教えてください。
変化のめまぐるしい現在では、管理型人材ではなく変革型人材(リーダー)が求められていますが、その行動特性はビジョンや戦略を示し長期的な展望をもとに組織を変化させリーダーシップを発揮する人材と言われています。
つい最近のQ588(2010/11/04)で弊社の清田が書いているように、変革型人材の適性を適性検査や面接で測ることはできます。面接では、学生時代に「変化を求めて行動した経験があるか、どのような場面でリスクを冒してでも行動しようと考えたか」「ビジョンや戦略を練り自分の所属する組織のメンバーを動かしたことがあるか」などをヒアリングして下さい。しかし、新卒採用の場合にその人の「変革性」を発揮できるのは彼(彼女)がリーダー層やミドル層になってからです。実はここに問題があります。根っこでは会社組織自体が変革を好まず、若いうちに「出る杭は打たれる」状態の組織では彼らの「変革性」が死んでしまうか、組織外にスピンアウトしてしまうかどちらかです。また従来にないタイプだからとって組織風土にまったく合わない人材を採用しても結果は明らかです。会社の中に「変革性」を受け入れる芽をどのように育んでいくかが重要なポイントです。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長