職場の雰囲気がぴりぴりしていて、言葉を発しにくく、新入社員が萎縮してしまっている。新入社員が気軽に質問できるような職場を作るにはどうすればよいか。
お書きになったような職場であれば新人社員だけが委縮しているとは考えづらいです。職場全体がそのような雰囲気なのではないでしょうか。経営層に何も言えない幹部社員、部長の顔色ばかりうかがう課長たち。後輩の意見など聞き入れてくれない先輩社員などなど、こうした傾向はありませんか。もしそうであれば、社長自らが組織改革をしなければ改善はされないと思います。根っこはかなり深いところにあるはずですが、まずやることは、「先輩社員からの朝の挨拶の声かけ」です。一定の緊張感をもって仕事をするのは当たり前ですが、新入社員が出社してきた時には「おはよう、今日も元気で働こう」と声をかけてあげて下さい。そこから雰囲気を変えるスタートができるはずです。
また新入社員は仕事の上での経験、知識がなく極端にいえば何を質問していいかもわかっていません。「どうして質問してこない」と詰問するのではなく、日報的な日々の業務内容を確認してあげる機会を持ち、こちらから「これはどうだった?」と聞いてあげて下さい。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長