成果主義と愛社精神を両立させることはできるでしょうか?
評価が低い人は会社に対して不満を持ってしまうので両立できないと考えています。
成果主義では逆のケースの方がほとんどです。
評価の低い人も不満があるでしょうが、評価の高い人の方が不満は溜まります。なぜなら日本の企業の場合、成果主義といってもインセンティブの割合が低く年功序列の給与体系が根強いからです。評価が高くてもこの程度となれば別の場所を求めて去っていきます。
評価の低い人は市場では求められておらず結果として愛社精神に満ちあふれることになります。
質問の通り、成果主義を実施して評価の低い人から会社を去っていくのであれば世界のどの企業も成果主義になっています。その方が経営的に健全だからです。
また、成果主義と愛社精神というのは全く別物です。 成果主義は制度の一つであり、愛社精神は考え方の一つです。連動するものではありません。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役