グループ討議の選考において評価でまとめ役や調整役の評価が高くなる傾向がある。
入社したあとに観察すると、その評価の高い人の多くはどの会議でも自分の意見が無い。活躍もなかなかしない。どこに問題があるか教えてください。
評価基準に問題があります。
グループ討議演習で評価しやすいコンピテンシーは影響力、チームワーク、分析力の3つです。このうち、チームワークはどのようなテーマを与えても見える項目です。チームワークのプラス評価行動は以下の通り。
- メンバーに対して積極的にアイデアや意見を求める。
- メンバー全員が公平に議論に参加できるように計らう。
- 人に対して理解を示す。(微笑むなど)
- 人の意見を誉める。
- 反論するときは、相手に配慮し、礼儀正しく振る舞う。
共通して言えることは、相手に配慮する行動であること。自分の意見を持っていなくてもチームワークは高評価を得ることが出来ます。ご質問者様の会社ではチームワークに重点を置いたグループ討議選考を行っているのではないでしょうか。影響力と分析力に重点を置いたグループ討議選考を行うことによって、自分の意見を持つタイプの採用が可能となります。自分の意見を持つタイプが必ずしも活躍するわけではないと思いますが、自分の意見が無いタイプの入社を減らす効果はあります。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員