グループワークの題材を作成する際のポイントはありますか?新卒採用初期段階の実施で理系と文系がグループに混合しています。文理の不公平感をできるだけ減らしたいと思っています。
不公平感がどのような状況で発生するかについての考察がヒントになります。
グループワークの出題内容に特定の科学技術に関する知識がないと解答できないものが含まれている。その科学技術に関する知識はどう考えても募集職種と関連がない。このような状況でその科学技術に関する知識を持たない学生は不公平感だと感じます。
一方、実際に法律を扱う職種の選考で、法学部学生にとって有利になる出題をしても他学部の学生は不公平感を持ちません。出題の意図を納得できるからです。
まず考えるべきなのは、なぜグループワークをやるのかということ。グループワークで測りたい能力は従事する職務と関係がありますか?その能力を測るためにグループワークは最適な方法ですか?両方ともYESであった場合、出題内容に学部学科による有利不利が働きづらいものを用いるという工夫が意味を持ちます。文系と理系で重視すべき採用基準が異なるような場合は、同じ選考手法で一律に採用するべきではありません。採用基準にあった選考方法を用いることが最も大切です。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員