日本は入社後3年以内に退職してしまう割合が高いと言われています。これはただ単に個人の問題であるのか、または、国民性によるものなのか?ご担当者様はどう思われますか?また退職率を下げるための良い施策は?
これは転職の経験がある自分が回答すべきでしょう。
まず、日本は3年以内の転職という質問ですが他の先進国を調べてみても当たり前の現象です。どの企業も終身雇用という国を探す方が難しい。海外では公務員も終身雇用ではない国も多いのです。
日本は80年代後半に転職市場ができて以来、新卒入社後3年3割という状況は変わっていません。これらのデータから個人の問題でも国民性でも無いと思います。単に需要と供給のバランスだけでしょう。
自分はこの状況がおかしい、間違っているなど微塵も思っていません。3年で辞めることが良いなどと思っていませんが、同じ仕事を3年やって成果が上がらなければ見切りを付けた方が本人のためにも良いと思います。
退職率を気にするよりどの層が退職するかを意識するべきです。活躍している人が抜けているようであれば1人でも減らす。仕事について行けない人が抜けるようであればついて行けるように育成方法を変える。そういう努力の結果、それでも抜ける人がいるのであれば仕方がないと思っています。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役