グループ討議中、印象も評価もよかった人が討議の終わり5分前から徐々に態度の変化が見られた(悪いほうに)。すでに評価項目に多くのチェックがついてしまっていて最終的なジャッジに困ったのだがこの場合どう評価するのが適当か。
グループ討議評価には、二つのタイプの基準があります。
一つ目は、良い言動と悪い言動を評価対象とする基準です。チームワークが代表的な項目で、共感を示す言動はプラス評価しますが、相手を傷つける言動はマイナス評価します。討議中の言動を記録し、プラス評価とマイナス評価を総合的に勘案し最終の評価を決めます。
二つ目は、良い行動を評価対象とする基準です。統率力が代表的な項目で、チームの議論を方向付ける言動はプラス評価しますが、方向付けない言動をとったからといってマイナス評価にはなりません。討議中の言動の中からプラス評価できるものを対象に評価を決めます。
討議後半で態度の悪化が見られた場合、前者の基準をマイナス評価にしてください。最終の合否判断は、複数の基準を総合的に勘案して決めてください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員