親会社の意向を反映しなければいけないので自由な採用活動ができなくて困っている。何か打開策を。
親子関係を解消するのが一番ですが、これは無理なんでしょうね。「自由な採用活動」が、採用する人物に関することか、採用時期や選考方法に関することかここではよくわかりません。単なる資本政策上の親子関係でなく、事業そのものが密接に関連しているのであれば子会社企業に期待する役割を反映した人材採用像があるとは思います。また、親会社の採用ブランド力を活用した方が子会社にもメリットがあると判断した場合は、採用日程や選考方法など足並みを揃えた方が良い人材が採用できるかもしれません。
まずは、過去の「親会社の意向に沿って採用した社員」の入社度の活躍度合をきちんと分析、評価してみてはいかがでしょう。親会社の期待ほど成果が出ていなければ、御社としても採用における裁量度合を増やし柔軟に対応できる余地が増えると思います。
あるいは、視点を変えて採用後の研修、教育面で御社の独自性を出していくと割り切る方法もあります。これならば親会社との無用な軋轢を生むことも避けられるでしょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長